■profile
今村岳司/いまむらたけし】
西宮市議会議員/3期目 1972年、西宮市生まれ。 甲陽学院高・京都大法学部卒■浜学園講師・リクルートを経て99年、市議トップ当選(26歳)

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2006年12月

3)西宮市の文化的環境上の資産を開発から守るための対策について。

 この問題を取り上げた理由は、甲陽園東山町の播半の跡地にマンションが計画されているとお伺いしたからです。法律上、手続き上、当局が開発自体をストップすることなどはできないということは承知の上です。また、よくとりあげられているマンション建設反対の 議論のひとつではなく、あくまで文化的環境上の資産だから、という議論であるとお断りいたします。
 西宮には播半のみならず、文化的環境上の資産が他にもたくさんあると思います。
そういったものが、次々と失われていくということに関して、質問します。
 まず、一点目は、話に上げた播半と同様に、文化的環境上の資産を開発から守るために、 市が講じることができる対策はないものか、というものです。
 平成3年度に行われた西宮市都市景観形成建築物等実態調査では、189件の物件について市は調査をしており、播半もそのうちのひとつです。その189件中、残存しているのは155件とききます。この、残りの155件です。市当局は、なんらかの対策を講じなければ、この播半のように結局は開発事業者によって開発されてしまうことになります。
 開発事業者にとって見れば、開発可能な土地さえあれば開発対象になります。先ほど申し上げたとおり、こういった開発に完全にブレーキをかけることは、法律的にも非常に難しい問題であるということは承知の上ですが、われわれ西宮市民にとって見れば、単なる開発もあれば、西宮市の財産が失われるような開発もあります。それは、合法的であるかどうかは別として、です。
 そして、この議会と市当局は、西宮の文化と環境と歴史に対して責任を持っているため、 何らかの対策を講じるべきだと考えているのです。西宮に住むほとんどの人は、西宮の文化と環境に対して深い愛着と誇りを持っているからです。しかも、本市は環境学習都市を謳う市であり、折しも、本市はつい最近、文化振興ビジョンを策定したところでもあります。西宮市はこのようなスローガンを掲げつつ、文化的環境上の資産が失われていくのを、ただ手を拱いてみているだけでは、何のためのスローガンか、ということにもなります。
 ここで質問です。
 このような、景観形成建築物として候補物件となった文化的環境上の資産を開発から守るための対策は、何かないものでしょうか。
 あわせて二点目、この播半に関してです。
この播半とその周辺の環境は繰り返し述べてきたように、西宮にとっての文化的環境上の資産です。この資産を残すような開発になるように、市当局としてできることはないのかお聞きします。特に、美しい景観を誇る渓谷も埋められてしまうような開発だと聞いています。何のビジョンもなく、ただ事業主の要望どおりに水路の付け替えに同意するのはいかがかと思います。それもあわせてお答えください。


→この質問のあとも、播半跡地の開発計画は進んでいます。西宮にとって、「景観」や「環境」や「文化」は最大の財産です。この財産を守る強い制度を用意していなかったのは、西宮市の明確な失政といえるでしょう。この質問で訴えたかったことは、播半の保護ということだけではなく、これからは開発を抑制する政策を明確に打ち出すべきだ、ということでした。


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