■profile
今村岳司/いまむらたけし】
西宮市議会議員/3期目 1972年、西宮市生まれ。 甲陽学院高・京都大法学部卒■浜学園講師・リクルートを経て99年、市議トップ当選(26歳)

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2000年3月

VCインキュベイション事業についての提案
モバイル革命を受けてのi−modeなどによる情報発信についての提案

■VBインキュベイション事業についての提案

現在の西宮市最大の問題は、とりもなおさず4300億円にものぼる借金です。ですから、現在市は「第二次行財政改善計画」といってリストラに励んでいます(第3号参照)。それ自体は非常にすばらしいことですが、リストラだけで返せるような借金ではありません。借金返済のためには市税収入の向上のため、または市が儲かる商売をするための、的確で積極的な投資政策が必要です。長引く不況の中、民間企業は生き残りをかけて、もっと大変なリストラを敢行し、その上で戦略的に投資をしているのです。民間企業でいえばとっくに倒産しているような状況にある西宮市は、いまこそ民間企業以上にそういったことに取り組んでいく必要があります。
ではどういった政策が必要か。市の特徴を活かした、効果のある政策をしていかなくてはいけません。現在、行政が大量の資金を投入するビッグプロジェクトが何かを生み出す時代は終わりました。IT革命といわれるいま、最も注目を集めている投資はVB(ベンチャー・ビジネス)のインキュベイション(創出)事業です。VBを創出するためには何が必要か、それは人材なのです。そして西宮はそういった人材の宝庫なのです。アイデアを持った人材、マネジメント能力のある人材、人脈を持つ人材。こういった人材がベッドタウンにしているのが西宮なのです。こういった人材をコラボレイションすることによってVBインキュベイションは可能になるのです。
そのために、市内のみならず、京阪神の人材の集積が可能な西宮北口駅周辺で、起業スクールや、その卒業生のためのVBラボ(実験的なオフィス)、さらには補助金の斡旋や技術アドバイザーの派遣や産学連携支援などの事業を行う共用のセンターといった事業を展開する必要があります。しかも、行政には資金もノウハウもないので、民間の投資を募るPFI的な政策、北口商店街の空店舗を活用する政策など、積極的に民間の資金やノウハウを導入する方向での政策推進が必要です。
以上のように、市の税収を上げるためにも、北口を中心として市を活性化するためにも、VB創出に不可欠な人材の宝庫である西宮、その人材の集積が可能な北口でVBインキュベイション事業を展開することを提案しました。

■モバイル革命を受けてのi−modeなどによる情報発信についての提案

20代男女、30代男性。この層の人材は現在、非常に行政へのコミットの少ない層といえます。選挙の投票率が低い層であるため、彼らの声は市に届きにくいのが現状です。また、市の中心的な広報手段である「市政ニュース」の利用頻度が極めて低い層でもあり、市の声が彼らに届きにくいのもまた現状であります。こういったことから、何が起こるかというと、この層の市民が政策的に放置されていくということです。彼らに市にコミットしてもらうための情報受発信の手段を考える必要が出てくるわけです。
彼らに対する情報手段として考えられるのはインターネットですが、ただホームページを開いても意味がありません。市の情報発信(手軽である必要がある)という性格上、現在爆発的な勢いで伸びているモバイル端末に注目する必要があります。一般加入電話を追い抜く勢いの携帯電話市場、今年中に1000万人突破を目標とするi−modeの現状などを考えれば明らかです。
そのi−modeですが、利用者の中心はまさしく先述の20代男女、30代男性です。最も市にコミットの少ない層が、i−mode利用者の中心をなしているのです。インターネットならではのインタラクティヴ性とワン・トゥ・ワン性、モバイルならではの手軽さを活かした魅力的なコンテンツを展開するならば、若年層にもっと市へのコミットを促すことになると断言できます。これは単なる情報発信のツールの問題ではない、若年層と市政との付き合い方を変えるかもしれない事業だといえます。
以上のように、市へのコミットの少ない層への広報の手段として大きな可能性を秘めた、i−modeなどのモバイル端末による方法を提案しました。

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